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親鸞上人のこと

2023.12.03

行なうことと考えていることが一致する。

耳障りのいい言葉そうありたいと願ってもなかなかできない。努力や啓発は自分からの脱却を目指す。より良い自分になるための努力は美しい。辿り着く先にはまだ未知の世界が広がり奥に行けば行くほど五里霧中。気がつけば迷いの中にいて出口を探して迷いながら進む。

すれ違う人の中にともしびのような人がいる。迷いの中にいながら信じてブレない。自分にとっては親鸞上人がそうでした。

迷い、悩み、世間この清濁の世界の中にあって

自分を生きた。

もちろん今更自分の進む道に迷いはない。

時に自分の力の及ばないところで迷っていると

先を行く人がみえる。その人には敵わないと思う気持ちが『敬』という気持ちにつながるのである。

和敬清寂のこころは今を懸命に謙虚に生きる人の心に宿る。

一期一会

2023.11.29

一期一会

茶事やプライベートな茶会で体験するかもしれない感覚。

先日京都御所で一客一亭の茶会が実現しました。友人からたっての願い。事情があって弾丸で京都に。

例年なら冬の京都は寒さ厳しくなのですが、その日は日差しも柔らかく暖かい1日でした。

向かい合って談笑しながら一碗のお茶を差し上げる。その時は和やかに終了し互いに春に会う約束をしてそれぞれ帰路につきました。

後から込み上げてくる気持ち。

また会えるって次の機会って本当にあるのか。

これが最後になってしまうことはないのか。

戦国時代の人たちもこんな気持ちで茶会に身を置いたのだろうか。

もう少し時間がほしい。

もう少し話しておけば良かった。

頭の中で言葉が浮かんでは消える。

色んな制約、厳しい条件もある。

でもそれを敢えて乗り越えて

間違いかもしれないが信じた道をいかないと大切な何かは守れない。自分の気持ちに正直に行動すればまた次が見えてくる。

人の縁はそんな簡単なものではない。

だから精一杯お茶で生きていこう。

また会える日を信じて。

友よありがとう。

大切なことを教えてくれて。

至福の一服

2023.11.19


稽古に向かう。師匠宅の前で大きく息を吸ってゆっくり吐く。数回繰り返しているとリラックスしてくる。これは交感神経と副交感神経が入れ替わって起こるらしい。

点前座に座り同じ呼吸で点前するとゆったりしたお茶が点てられる。

主客がたまたま入れ替わり今度はお茶をいただく。稽古仲間も落ち着いた様子で一服を。

いただいた後、一服で満たされた。

一服のお茶で最大限に満たされた瞬間。

叶うは良し叶いたがるは悪し

こんなのお茶にこれから何度出会えるだろう。

いつかそれをやろう

2023.11.14

駅の改札を通る時に人並みを横切るときに立ち止まって道を譲る人がいる。横断歩道を横切る時待ってくれている車の人に会釈して小走りに歩く人がいる。みんな支え合って、譲り合って暮らしている。どんな忙しい時も大変な時もこの気持ちを忘れずにいる。前日お茶会をした時初めて参加されるご夫婦の方が一席前の席から外で待っておられた。時間に遅れてはならないと早めに到着され茶席でも静かに座っておられた。帰り際に挨拶をすると茶会への参加が初めてだった。とても良い機会になりました、ありがとうございました。と挨拶をされて静かに席を後に帰っていかれました。自分も茶席に客として呼ばれた時はかくの如し くありたい。いつかどこかでそれをやろうと。

共作

2023.11.12

茶会を終えて独座観念とはいかないが

今日出会った人、今日という時間、共に過ごした場所に思いを巡らせながら会を盛り立ててくれた道具、菓子またそれを作った方の気持ちを慮る。

一期一会、主人公、喫茶去の境地などには程遠いがわかってることは一つだけ。

お茶が好き、それがあれば良い。

あれもこれもやりたいと思う、もっとたくさんの人に自分のお茶を見てもらいたいと願うこともある。でも誰にどう見られるかよりも自分が一ただそれが好きだけで他には何もいらない。

そんな思いが人と触れた時に伝染して同じ思いの誰かと共鳴し茶会を共作する。

時間すら忘れて好きなことを語らう。

自分のお茶はそうありたい。

今までも、これからも

先のことはわからないし別に考えない。