人生も壮年に差し掛かり、周囲の環境もなかなか無事健常というわけにもいかなくなっています。
今まで気持ちや感情などで何とかなったことも、だんだん外部の助けを借りることが増えてきました。
そろそろ人生の終着点のこともチラチラと頭の片隅に意識しながら生きていかないといけないのだなと実感しています。
心身のことを思えば気持ちも浮き沈みすることもあったり、自分の力ではどうにもならないこと、運命を受け入れるしかないこともこの年になって急に出てきたと思い、長生きをすること自体がとても稀なことだとわかってきました。
お茶の道を選んで長く続けていますが、ようやく最近賓主互換の意味がわかりかけて実感できました。
随所作主、一期一会と言葉はよく聞きますが正直実感ができていないので恥ずかしながらまだ、人に教えることもできません。
しかし、何があってもお茶を信じ、自分のお茶というものがようやく見えてきました。
人の真似、ネットで調べられた知識などたくさんのことを学んで、自分が茶事や稽古で体験したことをよく咀嚼して
自分で答えを出すことがようやく意味がわかってきました。
これが自分だけのお茶なんだろうなと思います。
残りの人生の時間はわかりませんが、今できることを、やるべきことをやるだけ。
これからもそう生きていきたい。
出会うもの全てに感謝して。