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その道に入らんと思う心こそ

2023.10.13

利休の茶に対する心構えを伝える利休百首の1番目の道歌がこちらです。

『その道に入らんと思う心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ』

何かを始める時、自分はこの道で生きていこう

この仕事で生きていこう!と誓った時から80%は道がなされています。

あとは気持ちをいつまでも忘れずに続けていくこと、それだけの教えが詰まった一句です。

一つのことだけを続ける難しさは続けていくと分かります。それでも続けた先に道は続いています。

お茶が誰かにとって『その道』であってほしい、それほど素晴らしい道だから。

教室の入会お問い合わせについて

東籬庵にお問い合わせの方。

目黒東籬庵は稽古を通してお茶の良さを伝えていきます。

稽古の目的は茶会、茶事のためです。

現在たくさんの方が教室に通っておられますが

しっかりした稽古を行なっていきたいという思いがあり

以下のことをお伝えして

納得していただいた方に教室で学んでいただきたく思います。

•稽古にじっくり向き合う時間が持てる方。

•同じ曜日の同じ時間に通うことができる方

 

•茶会、茶事に参加できる方

•積極的に学ぶことのできる方

以下の方は当教室ではお教えするのが難しいため

他の教室を探されることをオススメします。

•ちょっと習ってみたい方、お茶以外にも色々習い事をして広く浅く楽しみたい方

•忙しくてコンスタントに通えない方

通うのに遠い方(1時間以上通うのにかかる方は難しいです)

茶道教室も様々ありますので、ご自身に合った教室を見つけることがお茶を楽しむ上で一番大切なことです。

教室は舩越宗英、河田宗愛が直接稽古をみております。

稽古は師匠が直接指導してこそです。

習い事と大きく異なるところです。

お茶を熱心に学んで日本を伝える、自国の文化に誇りを持って情熱をかける方とお会いできるのを楽しみにしています。

ありがとうございます。

舩越宗英

心機一転

ウェブページがようやく完成しました。

調和を大切にしながらお茶で出会い、つながる

一期一会の道を求めて続けていきます。

どうぞよろしくお願いします。

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有限の人生

2023.03.02

人生も壮年に差し掛かり、周囲の環境もなかなか無事健常というわけにもいかなくなっています。

今まで気持ちや感情などで何とかなったことも、だんだん外部の助けを借りることが増えてきました。

そろそろ人生の終着点のこともチラチラと頭の片隅に意識しながら生きていかないといけないのだなと実感しています。
心身のことを思えば気持ちも浮き沈みすることもあったり、自分の力ではどうにもならないこと、運命を受け入れるしかないこともこの年になって急に出てきたと思い、長生きをすること自体がとても稀なことだとわかってきました。

お茶の道を選んで長く続けていますが、ようやく最近賓主互換の意味がわかりかけて実感できました。
随所作主、一期一会と言葉はよく聞きますが正直実感ができていないので恥ずかしながらまだ、人に教えることもできません。

しかし、何があってもお茶を信じ、自分のお茶というものがようやく見えてきました。

人の真似、ネットで調べられた知識などたくさんのことを学んで、自分が茶事や稽古で体験したことをよく咀嚼して
自分で答えを出すことがようやく意味がわかってきました。

これが自分だけのお茶なんだろうなと思います。

残りの人生の時間はわかりませんが、今できることを、やるべきことをやるだけ。
これからもそう生きていきたい。

出会うもの全てに感謝して。

感動するお茶を

2023.01.31

茶書南方録の中に『叶うは良し 叶いたがるは悪し』ということが書かれています。
お互いの想いが交錯して同じお茶に向かって一座建立することは良いのですが、
作為的に仕組んでみたり気を衒うことで相手を感心させたりすることはお茶の本意ではないという教えです。

何か目新しいことをしたり、人が驚くようなコラボレーションをすれば自分も『すごいなぁ!』と感心をします。
でも感動するほどがどうかはまた別問題です。

感心されることはそれを計るモノサシがあります。成績だったり、業績だったり。
茶道教室だったら、お弟子さんがたくさんとか、いい道具をたくさん持ってるかとか、有名な先生に習っているとか。
でもそれは自分が本当に自分と向き合って何かをしていれば、助けにはなりますが、感動を呼ぶものにはならないです。

感動は自分も本当にお茶が好きで、やり続けていて感動を共にできる仲間と共有するものだと思います。
言葉では表現できないです。

まだまだ全然至らな過ぎますが、こういうお茶を目指します。