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歳の暮

2024.12.29

年末が近くなると気ぜわしい自分の含め気持ちが

残り少ないと感じるからだろう。

一年を振り返る余裕がようやく今日できた。

今日は他流の方の茶事に参加しお茶の一年を締めくくりたい。コロナ禍の後、少人数で行なう茶事をすることが多くなった。

正直裏千家学園で亭主は1回

師匠のところで2回ほどやった程度で

とても良く知っているとは言い難い状態だった。

J-CATの飯倉さんからワブンカ(オトナミ)

の話をいただいたときまだコロナ禍で

先も不透明だった。さらに短縮した形でというリクエストがあり構成も悩んだ。

でも3年経って形になり、茶事も日常茶飯事に近い気持ちになった。

忙しくなりInstagramの投稿も減らした。

五感を大切にしたいからだ。写真は可視化された部分しかわからないと思ったからだ。

炭の香り、火がはぜる音、茶席の会話、懐石の味わいや感動が伝わらない。

歳を重ねると時間があっという間に過ぎると言う。毎日が新しく違った刺激に溢れていると時間はゆっくりとしか進まない気がする。

今日一日が最高。そう思って暮らしていれば

本当に楽しい。お茶がもたらしてくれた有意義な人生はお茶を続けているからこそ得られる自分だけの宝物。電車のなかでそんなことを考えている。

本物

2024.12.16

温泉に行くよりスーパー銭湯に行く方が多い。久しぶりに温泉に行くとその違いがよくわかる。

ホンモノは力がある。

訪れるとエネルギーに溢れている。

容赦なく自分に浸透してくる。

そして力強く心地よく余韻を残して

しばし身体の中に記憶の中に残り続ける。

そしてその地を離れる時、また訪れたいと思わせる力がある。

茶事の余情残心も同じ心持ちだろう。

東籬庵もそのようでありたい。

小さい秋

2024.11.29

久しぶりの京都。

紅葉シーズンのピークで多くの人が訪れる時期。

久しぶりに大津から京阪電車電車に乗った。

追分駅の車窓から小さな植え込みが紅葉してるのが見えた。紅葉の色を頭の中に取り込み無限の広がりを想像する。嵐山、吉野の山の景色が蘇る。

心の中の散る紅葉も儚く美しい。

こういうことを感じる心を茶道で培っていくのだ。

和菓子

2024.10.27

茶席の菓子のこと

和菓子作りを始めました。

お茶人たるもの料理、水屋の準備、点前、道具すべて出来る。これを目標にしています。

茶懐石、茶席の菓子も

身近にあるもので手間をかけて出来立てをお出しするのがもっとも良いとされています。

自分でどこまでやれるのかやってみたい

情熱が止みません。

お茶は実践から学ぶことが多いです。

全てが修行

2024.10.15

毎日思うこと。

いつの間にか夜になっている。

朝、昼その時間はすぐに流れていく。

日々生きてる瞬間は修行。

稽古をしている時も、食事をしたり、歩いている時も、ここ最近長いトンネルの中から抜け出せずにいる。何に対してということではない。

じぶんがひびどう生きていくべきか考えるから

疑問が出てくる。性分だから仕方ない。

自分の意思とは無関係に起こる日々のことは

『これでいい』と思える。

しかし自分の成長したい気持ちに対しては

終わることがない。『これでいい、完璧』

最上の状態にいることはそこから衰退が始まる。

だからいつももっと成長したいと願う。

今日は稽古で香を聞いた。

そのときにふと吹っ切れた気がした。

今ここで五感で感じる茶道に携われている

幸せ。

香りを聞くこともお茶をいただくことも

とても有り難いこと。

これからどんな瞬間も無駄にせず

余すことなくこの人生を生きさせてもらおうと

心底から沸々湧き上がる気持ちを胸に秘めて

日々修行に励もうと強く思った1日でした。