年末が近くなると気ぜわしい自分の含め気持ちが
残り少ないと感じるからだろう。
一年を振り返る余裕がようやく今日できた。
今日は他流の方の茶事に参加しお茶の一年を締めくくりたい。コロナ禍の後、少人数で行なう茶事をすることが多くなった。
正直裏千家学園で亭主は1回
師匠のところで2回ほどやった程度で
とても良く知っているとは言い難い状態だった。
J-CATの飯倉さんからワブンカ(オトナミ)
の話をいただいたときまだコロナ禍で
先も不透明だった。さらに短縮した形でというリクエストがあり構成も悩んだ。
でも3年経って形になり、茶事も日常茶飯事に近い気持ちになった。
忙しくなりInstagramの投稿も減らした。
五感を大切にしたいからだ。写真は可視化された部分しかわからないと思ったからだ。
炭の香り、火がはぜる音、茶席の会話、懐石の味わいや感動が伝わらない。
歳を重ねると時間があっという間に過ぎると言う。毎日が新しく違った刺激に溢れていると時間はゆっくりとしか進まない気がする。
今日一日が最高。そう思って暮らしていれば
本当に楽しい。お茶がもたらしてくれた有意義な人生はお茶を続けているからこそ得られる自分だけの宝物。電車のなかでそんなことを考えている。